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話すための医療系英語のススメ

医療に従事する方々に少しでも英語に興味を持っていただきたく始めました。楽しく覚えて明日から使える英語です。

2015年5月31日日曜日

英語 Macule  しみ

Macule
覚えましょう。

これはなんの単語でしょうか。
発音はこちらです。

これは

しみ、そばかす
などで使用される
「斑」
色素沈着斑{しきそ ちんちゃく はん}
brown macule. 褐色斑{かっしょくはん}
を意味します。
一般的には
freckle
「クレッコォ」
のように発音します。
ただし
皮膚科の先生の前で

"This is macule...."

と使うときは要注意です。
" Ok,,,,,,how do you guys distinguish it from "Patch" then......"
と藪蛇的攻撃を受けることになるでしょう(笑)。

患者さんには
freckle

カルテには
macule
と使用してみましょう。

ためになりましたらシェアお願います。

英語 チアノーゼ Cyanosis

Cyanosis
チアノーゼ
です。
発音は
となります。
意味は
チアノーゼ 《血液中の酸素欠乏のため皮膚や粘膜が暗紫色になる状態》
ですね。
発音が日本と異なりますので、注意してください。

英語 高さ ベッド 変える

『ベッドの高さを変えてください』
( ) bed height
==============
基本的に戻りましょう。
変えてください
から
『Change』
がすぐ出てくるかもしれません。
間違いではないのですが、今日はもうひとつより良い表現を覚えましょう。
『Adjust 』
調節する
です。
なぜなら、ベッドの高さは白から黒に変わるようなものではなく、徐々に変えていくものだからです。
またadjust は
「話し手に『期待する目標値がある』」
ということも大切です。
ですから、呼吸器のセッティングなども、
Change
よりは
Adjust
というほうが響きがよくなります。
ただし、
CMVからCPAP に変更するなどは
セッティングが大きく変わるものですから
Change
でも構いません。
しかし
『FiO2を変更する』
のは徐々に変えるものであり、
Adjust
がより良い表現となります。
具体的な数字が明示されれば
==============
Please change FiO2 to 0.4
という風にも使用できます。
あなたが行う変更は
On/off
なのか
数字の変更なのか
それで使用法が大まかですが選択できますね。

英語 スラング 医学英語 肺炎

今日はスラング医学英語を覚えましょう。
朝の回診で気切の患者さんがゼェゼェしています。熱もあるし感染症合併を疑います。
「(発熱と呼吸の仕方から)胸(肺)っぽいね」
この「肺っぽいね・・・・」 というスラングを覚えましょう
=========================
The patient must have pneumonia
「患者さん、、肺炎だよきっと」
ともいえますが、、、まだわかりません。胸膜炎かもしれないし、胸水かもしれません
でもどうやら
「原因は胸っぽい」
のは確かです。
こういうとき、あいまいなスラングとして
"The patient is chesty"
「この患者さん、(原因は)肺(胸)っぽいね」
とあいまいに、すばりと表現することがChesyの一言でできます。
UTI(Urinary tract infection)
の可能性もありますが、
「胸っぽい」とMedical officerに伝えることで
「じゃあ、胸部Xrayオーダーですね」
と話が進んでいきます。
もちろん、医療関係者同士でのスラングです。
患者さん説明では使用を控えましょう。あとカルテ記載も。
"pt is chesty, plan chest-xray"
なんて書いてはいけません。あくまで口語です。
会話でのみ使用してください。

英語 プライバシー 

『患者さんのプライバシーを常に保ちましょう』
“( ) a patient privacy all the time”
=====================
(  )に入る言葉を探しましょう。
Keepなんていいですね。
それでもよいです。
他には何でしょうか。
何でもいいんですが、
『今日は』
医療系でよく使用される
=========
Maintain
=========
を覚えてみましょう。
Maintain the privacy
Maintain his blood pressure until the family arrive at the hospital.
この
「保つ」は様々なところで使用されます。
ぜひ覚えて使ってみてください。

英語 手洗い hygiene

『患者さんに接触する前に手の清潔を心掛けましょう』
=================
Perform hand ( ) before contact with patients.
手を清潔に保つ
これを「ビシッ」と決まる英語で言ってみましょう。
Keep your hands clean
ですね。
でもこの言い方は、ビシッとはきませんね。
では正解です。
『Hand hygiene』
が簡潔で、特に医療者同士で使用する際には最適です。

英語 手指衛生 手洗い

To protect our patients, ( ) with washing hands!!
『患者さんを守るために手を洗おう』
================
( ) に入る単語は何でしょうか?
日本訳はあえて簡易的に訳しています。
正解は
Disinfect
消毒しましょう
でした。
Infected
の反対です。

「患者さんの確認に2つ以上のIDを使用する」

「患者さんの確認に2つ以上のIDを使用する」



この時に使用される
IDは何があるでしょうか。
個人番号やら
名前
誕生日
などがあります。
これらはまとめて
identifier
識別票
と称されます。

2015年5月23日土曜日

アレルギー歴 英語 確認 カルテ

「アレルギー歴をカルテで確認してください」
“Please ( ) the case note for allergies”
===============================
ではいきましょう。
また(確認)ですね。
では昨日と同じようにConfirmを使用すればいいでしょうか。
うーん、、、
違和感を感じます。
Confirm the case note………….
Confirmは是非、YesかNoか、(あるということを)確認するか、確証、などに使用されます。
使ってもよいかとは思いますが、
「カルテを確認する」
というのは
「カルテを参照する」
と言い換えることができます。
参照して、アレルギー歴がないかどうかを確認する。
ですから、「物理的に」ページをめくるような印象を与える単語を使用することが望ましいですね。
ということで、
=====================
「アレルギー歴をカルテで確認してください」
“Please ( review ) the case note for allergies”
=====================

と表現することが可能です。
Confirmでも間違いではないです。
ただもし使用するなら、
===========================
Please confirm that the patient is allergic to paracetamol
===========================
というように、

『もう少し具体的な内容を把握した上で確認してほしい』
というニュアンスで使用されるのがよいかと思います。
『あるかどうかわかんないけど、アレルギー歴がどうか確認して』
というときには
ペラペラとページをめくっている印象を伝えることができる
Review
を使用するとより一層よい英語になりますね。
ためになりましたらシェアいただけましたら幸いです。

指示 英語 医師 看護師

『指示を確認しなさい』
英語で言ってみよう。
普段、『確認』といえば
Make sure
やら
Check
ですね。
ただこれだとすこーし軽い印象を受けます。
医療での確認はむしろ、『確証を得る』ぐらいの意味で使っています。
つまり
『何を根拠に注射をするのか』
➡医師の指示書にかいてあるから。患者さんに確認して、その指示を受けていることを文面、口頭で確認したから
『なぜその患者さんが注射を受ける人であると言い切れるのか?』
➡患者さんに確認したし、ネームバンドも確認したから。二人で注射内容も確認したから
などなど
『絶対に間違いが起こらないように確認しました』
という根拠が必要なんですね。
なので
チェックやmake sureでは一般語すぎていけません(使ってもいいんですよ、もちろん)
なのでこういう場合は
『Confirm the order』
というように、かなり強い、責任の伴う印象を与える単語を使用することをおすすめします。
浮かばなければ
『Ok? Make sure ? You sure?』
ぐらい、念を押すことです。
日常的に使えるよう、普段の単語としてしようしてみてください。
シェアしていただけましたら幸いです。

逆から覚える医療英語 眼障害 眼圧 英語

逆から覚える医療英語
それではいってみましょう。
( ) is a term describing a group of ocular disorders that result in optic nerve damage.
いきなり大きなヒントです。
Ocularとは何でしょうか?
これは眼(eye)を示す医学英語です。
Ocular disorder
Dis-order
秩序が乱れるわけですから、つまり、障害が起こっているという意味になります。
眼障害ですね。
( ) can permanently damage vision in the affected eye(s), first by decreasing peripheral vision (reducing the visual field), and then potentially leading to blindness if left untreated.
治療しないと、失明の危険もあるようです。
最大のヒントです。
often associated with increased fluid pressure in the eye (intraocular pressure)
圧が上がっているようです。眼圧ですね。
もうわかりましたね。
正解は緑内障です。
英語では
Glaucoma
でした。

かさぶた 英語 はがす

「かさぶたをはがす」
英語でいってみましょう
かさぶた

かさぶたは英語で
Scab
です。
かさぶたをむしる、はがす
Peel off scab
と表現できます。

鎮静剤、鎮静、麻酔、麻酔薬、麻酔科、麻酔医、英語

sedatives
sedation
「セデーション今日の朝から切ってね~」
という会話はよく耳にします。
sedative と sedationの違いを学びましょう。
sedativesは
A sedative is a substance that induces sedation by reducing irritability or excitement.
と要約することができます。
つまり「薬」自体を差します。
ですから
プロポフォールやプレセデックス、ミダゾラムなどをまとめて
sedatives
と呼ぶことが出来ます。
ICUで鎮静されている患者さんについて
「鎮静剤は何を使っているの」
と質問する時
===================-
What medications are on this patient?
=====================
と聞くことも出来ますが、頓珍漢な人に聞いちゃうと
===========
Ha? PPI and Lactulose as usual,,,,....
==================================
などと経口薬のことを話し始めるかもしれません。
ですから
======================
What kinds of sedatives are on this patient?
======================
というように
「鎮静剤は何を使っているの」
と特定して聞くことが可能です。
また
Sedation
とは「鎮静」そのものを指し、物質ではなく「鎮静」という行為であったり状態を指します。
ですから
==============
Sedatives for sedation
Sedation by sedatives
The patient is being sedated by a sedative
===============
色々言い換えてみて覚えてみてください。

Grim を会話で使用する

Grim を会話で使用する
===================
Grim
a grim face いかめしい顔.恐ろしい,冷酷な,残忍な.
a grim struggle 恐ろしい争い, 激闘.〈笑いなど〉ぞっとするような.
a grim smile ぞっとするような笑い.
====================
うーむ。どう考えても日常会話で使用できるような用例ではないですね。
しかも病院内で。
しかし
SICUやMICUではほぼ毎日のようにこの単語が使用されています。
では見ていきましょう。
A: Hi, guys. How was yesterday's call?
B: Morning, boss. Terrible night indeed.
A先生 おお、みんな。昨日の当直はどうだった
B先生 おはようございます。ひどいもんでした。
A: Oh, dear. How is the damage?
B: We got severe traumatic head injury patient who presented with poor GCS,, which is 3 on arrival.....yeah...
A: I see. What is the brain pathology?
B: Severe right acute subdural hematoma with significant midline shift. Both pupils are dilated and fixed..
A: How is the brainstem?
B: no corneal reflex, no gag,,,,
A: So you explained to the family members?
B: Yes, boss,,explained as a grim prognosis.
A: Ok. Let's review the patient.
A先生 「なんてこった。。被害状況は?」
(これはスラングのような使用法です。朝来て担当科に入院がたくさんあった場合、日本語でも『ダメージ』と使用するように、その科の『被害はどれぐらいなんだ』というスタッフ間でのみ使用している単語です。その点に注意してください)
B:「重度頭部外傷が入院になって、来院時のGCSは3でした、、、はい」
A:「で、脳はどうなんだ」
B:「重度の右急性硬膜下血腫で正中偏位もかなりなもんです。瞳孔散大固定です」
A:「脳幹反射は?」
B:「角膜反射も咽頭反射もなしです、、、」
(本当は全て述べなければいけませんが、科の中での会話ですので省略してあります)
A:「で、家族には説明したのかい」
B:「はい。非常に厳しい予後であることを伝えました」
A:「オーケー。じゃあ患者さんのところにいこうか」
こういう感じで
「非常に厳しい予後」
の際に
A grim prognosis
という単語が使用されます。
日本語でも
「極めて厳しい予後」
「予後不良」
などと色々な表現がありますが、それと同じです。
一つの表現として覚えておくとどこかで耳にすることがあるかと思います。
海外でICUをみていれば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

speech-discriminationは言葉による差別???

speech-discriminationは言葉による差別???
=================
耳鼻科領域で
discriminationという単語をよく耳にします。
これは聴神経鞘腫などでも使用される単語です。
Speech-discriminationは「言葉による差別」
なんでしょうか???
違いますね。
では例文を一緒に考えてみましょう。
A speech discrimination test assesses how well you understand words.
「《話し言葉を差別する検査》はどれぐらい単語をしっかりと理解できているか評価するためのものです」
約がおかしいですね。
そうです。
ここは「差別」ではなく、
「識別」
という意味で訳さなければなりません。
つまり
「語音弁別能」
のことを言っていますね。
音がどれぐらい聞こえるかということも大事ですが、
どの程度語音を認識できているか(語音弁別能
)も大切な検査のひとつです。
Discrimination ひとつとっても、普段使われている意味とは随分異なりますので多義を覚えることは大変重要ですね。