左の鎖骨動脈はどのように分岐しますか?
大動脈弓から直接分枝します。
これを言ってみましょう。
まず大動脈弓
Arch
ですね
なので
Arch of the aorta
分枝する
これはいろいろ言い方ができます。
Give off
とか
Come off
です。
このoffを使う感覚を覚えてみてください。
なので、
The left subclavian artery comes directly off the arch of the aorta.
ということができます。
一方で右側は腕頭動脈から枝しますので、
The right comes off the brachiocephalic trunk.
ということができます。
応用です。
上記をワンセンテンスでいうにはどうしたらよいでしょうか??
何で接続しましょうか?
And
いいですね。
でも芸がない。
この2文に隠れている構造はなんでしょうか?
そうですね。
対比です。
左右の対比構造が見てとれます。
『右はこう、一方で左はこう』
これに適切な短い接続方法はなんでしょう。
浮かびましたか?
Whilst
なんていかがでしょうか?
The left subclavian artery comes directly off the arch of the aorta, whilst the right comes off the brachiocephalic trunk.
お疲れさまでした。
Translate/翻訳/中国語
話すための医療系英語のススメ
医療に従事する方々に少しでも英語に興味を持っていただきたく始めました。楽しく覚えて明日から使える英語です。
2013年9月29日日曜日
2013年9月26日木曜日
英語で書く診断書の手引き -ゼロから始める診断書の書き方- [Kindle版]
2013年9月25日水曜日
肩甲骨の「動き」
ここで肩甲骨の「動き」を表現する英語を覚えましょう。
肩甲骨の『動き』は体幹との関係で表現されることに注意してください。
ですので、単純な「上下」「左右」とはなりません。
「上方への運動は『挙上』といいます」
これを英語で言ってみましょう。
「上方への運動」 upward movement
と汎用性の高い表現を使用してみましょう。
『挙上』はここではElevationです。解剖学的に決まった表現なので覚えてください。
文章を作りましょう。
「Upward movement of the scapula is called elevation」
ですね。
では「下方」はどうかというと
Depression; 下制
前方・後方移動は
abduction/adduction
上方回旋・下方回旋は
upward/downward rotation
です。
これはかなり特殊な動きなのでしっかりと覚えて見てください。
次に肩関節への理解を深めていきましょう。
矢印は「上腕骨骨頭」を示しています。
この骨頭は「半球状」を呈しています。
この半球状を英語で表現してみましょう。
球は「Ball」ですね。
でもボールだと芸がありません。
もう少しましな表現があったらいいですね。思い浮かびましたか。
そうです。
Sphere; 球体
これを使いましょう。
「上腕骨骨頭関節面には半球状を呈する構造を認める」
これはどういえばよいでしょうか。
もっと簡単に言えば
「上腕骨骨頭関節面は半球状をしている」
でいいですね。
「The articular surface is half of a sphere」
簡単ですが、これでいいのです。
ここでまた問題です。
肩関節の動きを説明しています。屈曲と伸展を説明しているがわかるかと思います。
屈曲はFlexionです。曲げると言っても肩関節のみの動きです。動かす方法は肘の屈曲と同様に解剖的正位で前方に手を上げていく運動を指します。
「前ならえ」と言えばわかりやすいでしょうか。
一方、伸展は飛行機の格好をするように、両手を後ろにピンと伸ばした姿勢を言います。
Movement forward and ( ) is called flexion. Movement downward and ( ) is called extension.
この括弧に入るだろう動作を示す単語を考えて見てください。
どうでしょうか。
最初のものは前方・上方に動かすので、upwardが入ります。
二番目の括弧には下方・後方が入るので、backwardが入ります。
この種の動きを表現する単語は重要ですので、そのつど覚えて言ってください。経験上まとめて覚えるより例文で覚えていくほうが頭に残りやすいと思います。
最後に肩関節のもう一つの動きについて説明して終わりにいたします。
Movement away from the side of the body is ( ).
The opposite movement is ( ).
肩が体幹から離れていく動作を説明していますね。今までは「単語」ばかり覚えていたかと思いますが、これからはこの『説明』を覚えるよう努力してみてください。英語力が急激にUPしていくはずです。
聞いたことがある単語だと思います。
最初に入るのは「外転」です。
ab-ductionです。
「Up-duction」と覚えよう、とよく海外の授業で教えられています。
次に体幹に近づいていく動きは「内転」と言われます。
ad-ductionです。
add-, addict, と近づいていく、くっついていく、付加する、加える。そういう接頭語である「ad-」を持っている単語です。
このabduction, adductionは色々なところで出てきますので重要単語に含まれます。
では次に「内旋」と「外旋」に移りましょう。
Rotation which moves the front of the
arm towards the body is internal rotation.
これは「内旋」の説明です。では「外旋」はどうでしょうか。
Rotation ( ) is external
ここに何をいれれば「内旋」の動きを説明できるでしょうか。
ここで「英語で説明」のTipです。
『言えない時は、「言えた」ことの反対で説明する』
です。
つまり、
「今説明したのと反対側の動きです」とやればいいわけです。
ということで
the other way
を使ってみましょう。
the movement the other way is called external rotation
これで両方の説明ができるようになったはずです。
今までのまとめをみてきましょう。
2013年9月23日月曜日
肩の骨、上腕骨、鎖骨、肩甲骨、
イントロダクション
まず肩の骨から確認していきましょう。
We can start by looking at the shoulder bones such as the clavicle,scapula and the humerus.
基本単語が出てきました。
clavicle; 鎖骨
scapula; 肩甲骨
humerus; 上腕骨
では質問です。
「What is scapula?」
このように患者さんに尋ねられました。どうやらScapulaは医学専門用語でわかりにくいようです。
簡単に言ってみて下さい。
どうでしょうか。
「shoulder blade」
と言い換えることが出来ます。
肩甲骨をBladeという「刃」のような形をしているというイメージで説明した簡易な表現です。
では鎖骨はどうでしょうか。
これはよく「英語クイズ」などで出てくるので知っている方も多いかもしれません。
Collar bone
ですね。
続いていきましょう。
解剖の質問です。
この矢印の指している構造物は何でしょうか。
そうですね。
棘(きょく)になっています。
肩甲骨の棘、つまりspineです。
spine of the scapula
です。
○英語で言ってみよう
「XはYを関節でつなぐ」
「XとYは関節を形成する」
少し説明させていただくと、
「これを英語で言ってください」
という質問をこれから幾度となくしていくつもりです。
その時に大切なのが
○自分で考えること
そしてこれもとても大切なのですが、
○考えて作り出した自分の答えはあまり過信しないこと
です。
一見相反する解説ですが、英語を上達させていく上で非常に大切な視点なのです。
理由は
○正確な英語を覚える
○自分で考え、作り、そして忘れる
これが上達への近道だからです。
その場にNativeがいてそのつど修正してくれればそれに越したことはないのですが、実はそれは現実的ではありません。
というのも、
「医療英語に精通しているNativeは思った以上に少ない」
という現実を知ることになるからです。
そして医療系英語に精通しているNativeであれば、
一対一の訓練ははそもそも極めて非現実的なものです。
ですから、
○自分でとりあえず考え
○正しい英語を覚えていく
という作業こそが、独学で出来るもっとも最短の方法であると私は信じています。
さて、関節ですが何か思いつきましたか。
実は
「articulate with ~」
という表現を使用します。
「関節」だけを表現したいなら
「Joint」と言えばいいと思います。
ですから、
「上腕骨は肩関節において肩甲骨と関節を形成する」
ということを英語で表現しようとすれば、
「articulate with」
「scapula」
「shoulder joint」
などを使用し
「The humerus articulates with the scapula (shoulder blade) at the shoulder joint」
という風に表現することが出来ます。
こういう風に
「医学系で使用される『独特』の表現」
を少しずつ覚えていきましょう。
このシリーズを終える頃には何度も出てきた表現を使用して、様々な表現を自由自在にできるようになっているはずです。
心配しないでください。
何度も繰り返してやっていきましょう。
では次に行きましょう。
このとがった部分の名称は何でしょうか。
日本語でも英語でも構いません。
Acromion、肩甲突起ですね。
復習してみましょう。
このAcromionと鎖骨外側が関節を形成する、これを英語で言ってみましょう。
どうですか。
わかりましたか。
「The acromion articulates with the lateral side of clavicle」
です。
肩甲骨は胸壁上で広範囲に動くことができる。
「The scapula is capable of a wide range of movement on the chest wall」
こういう表現の時に
「capable of a wide range of movement」
と頭の中で作ることはかなり高度ですが、一度覚えてみてどこかで使ってみてください。
clavicleを上方から見るとS字に弱弯しているのがわかるかと思います。
「鎖骨は内側半分が前方にカーブしている」
これを英語で言ってみましょう。
まず
「内側半分」
は
「medial half」
と言い換えることができます。
時に
「median/medial」を混乱される方もいるかと思いますので、
median; 正中
medial/lateral; 内側/外側
であることを再確認しておきましょう。
こういう基礎をばかにしてはいけません。説明の時に思わず間違うことがあります。会話で説明するとなると言い間違うことがあるのです。これは経験してしかわからないことですが、こういう基本をしっかりとやっておくことが、正確な英語での説明が可能となる土壌と自信を形成してくれる土台となることを、きっと「時がきた」ら実感されることでしょう。
では「前方にカーブしている」
をどう表現しましょうか。
をどう表現しましょうか。
実はこのあたりは「前置詞」を使って修飾的に説明するほうがうまくいきます。
最初にメインとなる単語を出し、説明する。
その後で「前置詞」を用いて修飾句として「カーブしている」などを説明するような癖をつければ、英語を話すのが随分と楽になります。
やってみましょう。
「鎖骨は上方から見るとややS字型のカーブ状になっており、内側半分は前方へカーブしている」
では解答例です。
「The clavicle demonstrates slightly S-shaped with a forward curve to its medial half」
と表現することができます。
「内側半分は前方にカーブしている」
という言葉を英語にそのまま訳すのではなく、
母国語の感覚としては
「内側半分に向かって前方にカーブしている」
と考えれば、この「To its medial half」という文脈がよりよく理解できるのではないでしょうか。
次にいきます。
「肩甲骨関節窩は表面が滑らかな凹面を呈している」
キーワードから説明しましょう。
「凹面」
これは結構難しい単語です。
Concaveです。
反対語が「convex」です。脳外科領域でConvexity meningiomaというのを聞いたことがあるのではないしょしょうか。凹面に出来る腫瘍なのでこの名前がついています。
「滑らか」Smooth
「肩甲骨関節窩」はglenoid fossa
上記をまとめて文章を作ってみましょう。
「The glenoid fossa has a smooth concave surface」
動詞を必ず動詞で訳す必要などありません。
このような平易な表現でも複雑な文章を英語化することは可能です。
○「肩甲棘は肩甲骨を棘上窩、棘下窩に分ける」
まず動詞ですね。
「分ける・分割する」
これは「divide」で言い表すことができます。
次に
棘上窩「supraspinous fossa」
棘下窩「infraspinous fossa」
supra/infraは、解剖学的位置がある境をもって上下に分割される場合汎用される接頭語です。ここで覚えてください。
2013年9月8日日曜日
2013年9月6日金曜日
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